理事長所信
理事長所信
公益社団法人 東近江青年会議所
第9代理事長 岩崎 勝
心・技・体
- 自己成長から未来が生まれる -
2015年度 公益社団法人東近江青年会議所
理事長所信
第9代理事長 岩崎 勝
はじめに
「心・技・体」とは、スポ-ツの世界で大切にすべき3つの言葉としてよく使われています。私たち青年会議所メンバーは、この大切な「心・技・体」をあまり意識していないかもしれませんが実は実践しています。私は、古くから日本人に受け継がれてきたこの「心・技・体」という考え方を、日常生活やビジネスはもちろん青年会議所活動においても自分自身のぶれない軸としてさらに活かしていくべきと考えます。青年会議所は、様々な事業を行い明確な成果を出すことが求められる団体であると同時に、事業構築のプロセスを成果と同じくらい大切にする団体です。掲げた事業目的を達成するために、諦めず徹底的に議論する使命感や心の強さ。更により良いものへと事業の完成度を高めるために、互いの意見に耳を傾け合い、しっかりとしたコミュニケーションをとる能力や技。掲げた目標と真摯に向き合い、成功させるために組織全体でひたむきに取り組む姿勢。これらが三位一体となって、JC運動を展開しています。知らず知らずのうちに実践していた「心・技・体」を今年は、意識的に実践していくことで、メンバーが今までよりも更に成長し、互いを尊重し合い、感謝の気持ちを持って認め合う。そうした青年の集まりである公益社団法人東近江青年会議所は、次なる新たなステージへ踏み出すことができます。
「心」 志、精神力、心の強さ、使命
「技」 技術、コミュニケーション能力
「体」 挨拶、身体能力、取り組みの姿勢
ひとづくり
本年度は、滋賀ブロック会員大会の主管の担いを頂戴し、そして次年度は東近江青年会議所創設10周年を迎えます。私たちが行なう青年会議所運動をさらに広く地域に伝播できる絶好の機会となる年と考えます。これまで以上に多くのメンバーが活躍できる本年は、日頃から影で支えてくれている家族へ感謝し、これまで以上の理解を得なければなりません。まずは身近な家族が私たちの活動を通して幸せになったと感じてもらわなくては、明るい豊かな社会の実現には近づきません。十分な時間を家族と共に過ごし、みらいに向けた様々な経験をすることで地域を発展させるための“心・技・体”を実践していきましょう。また私たちの子どもたちが大人になり、東近江地域でより良い暮らしをするためには、5年後10年後の東近江青年会議所がどのように存続するべきか考え、行動に移さなければなりません。そのためには33.3%以上の会員拡大に邁進する必要があり、拡大への取り組みは個々が更なる成長を遂げるチャンスです。青年会議所メンバーは異業種の集まりであり、いわば社会の縮図と言えます。このような組織の中で仲間が集い、議論し、行動し事業を成し遂げることは、自分自身を大きく成長させる絶好の機会となります。私たちの青年会議所運動の根底にある確かな想いをしっかりと伝播できれば、会員拡大は進むに違いありません。今年度一人でも多くの仲間を増やし共に成長し、組織を充実させて、更に魅力ある東近江青年会議所となる礎を築く組織の“体”を確立しましょう。
みらいづくり
子どもは、私たちのまちのみらいを担う地域の財産であり、まちのみらいのためにも地域全体で子ども
の成長を支援する必要があると考えます。東近江青年会議所は子どもたちの健全育成のため、わんぱく相撲全国大会東近江場所を毎年開催しています。参加者は年々増加傾向にあり、昨年度では100名を超える参加を頂き、私たちの想いを伝えることができた大会となっています。勝ち負けをはっきりと表すことが減ってきた近年において、一対一の土俵の上で体と体がぶつかる痛みや、勝負に勝った時の喜び・負けた時の悔しさを感じる経験が思いやりのある大人へと成長に繋がるのではないでしょうか。わんぱく相撲を通して地域の子どもたちが成長できる環境づくりをさらに進め、東近江のみらいを担う子ども達の“心”を確立しましょう。
夢づくり
子供は遊びの天才です。TVゲーム等の弊害を良く耳にしますが、例えTVゲームであっても子供が集まって遊ぶ際には、上手に遊びの道具として利用しコミュニケーションをとっているように感じます。
しかしながら、子供の心身の健全な成長を考えた時、やはり体を動かし、汗をかきながら遊ぶことが大切ではないでしょうか。私自身の記憶でも、TVゲームで遊んだものより、スポーツやキャンプをして過ごした記憶の方が鮮明に残っているのも、体を動かすことの重要性の現れかもしれません。
仮想現実ではない現実世界において、子供達が五感を刺激され、自身の能力を存分に発揮することにより、真実の達成感とそこで感じることができる夢を大事にして欲しいと考えます。
円滑なLOM運営
公益社団法人格を取得し3年が経ちました。良し悪しをしっかり検証し、更に円滑なLOM運営が行えるように諸規程等を見直し必要があれば変更しなくてはなりません。また会員数の減少は収支にも影響を与え、各事業に対し十分な予算を割り振ることが出来ず、本来の目的である明るい豊かな社会づくりという目標の達成にも深刻な影響を与えています。私たちは未来を担う若手のメンバーのためにも行政機関と連携し、より良い組織づくりを行うために、新しい手法での自己財源を確保出来るよう一刻も早く手を打つことで、僕たちメンバー一人ひとりに笑顔が溢れる“体”を進化させましょう。
滋賀ブロック大会主管
滋賀ブロック大会は滋賀県内のメンバーが一堂に会するとても大切な大会であり、地域の方々に対しても東近江青年会議所の熱き想いを発信できる貴重な機会となります。昨年度に共有したブロック大会を成功させるという想いを一人ひとりが胸に刻み取り組むことで「心・技・体」のバランスを整えましょう。
ビジョン策定
私たち東近江青年会議所は5周年を迎えた折、5年間を区切りとしたビジョンを作成し、ビジョンに基づき今まで事業を行ってきました。本年度は、2016年に創設10周年を迎える年となります。これからの時代を切り拓いていく責任世代の私たちは愛する東近江のために、ビジョンの検証結果を基に、更なる飛躍のために新たにビジョンを策定する必要があります。
結びに
どんな壁にぶつかっても、今まで先輩たちとともに築きあげてきた経験と実績で笑顔を忘れず仲間を信じ、一致団結し、積極的行動を起こすことのできる団体、それが公益社団法人東近江青年会議所です。メンバー全員が「心・技・体」を強く意識し、力を結集し、「明るい豊かな社会」の実現に向けて更なる一歩を力強く踏み出しましょう。