公益社団法人東近江青年会議所2017年度 理事長所信
克 己
他が為に行動できる強いリーダーとなれ!
・はじめに
今にも増して激動の時代がやってきた時に、早期に適正な決断を実行することや、勇気を持って行動し解決に努める事が大切で、それには信頼ある強いリーダーシップが求められる。より良い未来を勝ち取る為にも、我々は誰かに頼るのではなく、我々自身が力強くあり、荒波に負けじとこの地域から率先して行動できる先導者であるべきだ。そうある為にも、まずは我々自身が己に打ち克ち、自らが行動できる強さ、逞しさが必要だ。
戦後70年が過ぎ、食文化や生活文化など至る所で欧米化が進み、強いものだけが生き残り、弱いものは散っていく、このような考えを先達が命を懸けて残してくれたのではないはずだ。我々日本人のDNAには忘れてはならない素晴らしく偉大な精神文化である武士道の精神【礼…驕らない謙虚さ】【仁…思いやりの心】【義…正しい道】【勇…正義を貫く勇気】【誠…偽りなく、誠実な】が潜み、その中に「克己」という言葉がある。
メジャーリーグで活躍するイチロー選手、当初はメジャーでの活躍は無理だと言われる事もあった。しかし決して弱気な姿を見せず、ストイックに自身のスタイルを貫き、様々な偉業を成し遂げ、メジャー通算3000本安打という大記録も達成した。ボテボテの内野ゴロであっても諦めず全力疾走する姿勢は、当初のメジャーリーグでは評価されなかったが、強い精神力で諦めずにプレーする侍とも言えるスタイルはやがてメジャーの野球観にも変革を起こし評価され、日本人が持つ特有の精神文化の素晴らしさを世界中に改めて伝えたのだろうと思う。
その我々の心に今もなお宿す、己に打ち克つ強い心「克己」の精神を今一度振り返り、我々自身が真の品格ある青年となり、そして力強いリーダーとなり、道を切り拓き、ひとづくり・まちづくり・夢づくりという3本柱のまちづくり運動を展開し地域を先導し、我々は創設10周年を経た今後も力強く歩んでいかねばならない。
まずは自分自身を見つめなおし、己に打ち克ち、他が為に行動できる強い心に磨きをかけよう。そして苦しい時ほど楽しい気持ちで乗り越えよう。仲間を信じて仲間を思いやり、共に勇気を出して一歩踏み出し心からの活動をしよう。僕たちは強くならないといけない。
青年会議所では、様々な事で地域に根を生やす仲間と共に汗して学べる機会がたくさんある。そういった機会を生かすのは自分次第。貴重な時を使い活動する以上、自分自身がどうあるべきなのか、常に目標を見据えて活動しないと意味はなく、成長はない。しかし本気でこの活動に取り組めば、多くの大切なものを得ることが出来ると確信する。
・ひとづくり~偽りなく、驕らず、思いやりある人間味のある人となろう~
先行く不安要素が多くある中で、これからも持続的に能動的な青年会議所活動を続けていくためには、まずはメンバーである我々が強く、逞しく、そして思いやりある人として、一生懸命に活動する姿を魅せないといけない。それにはいつの時も自分自身に問いかけ、己に打ち克つ弛まない努力が必要となる。そして倫理観や道徳心を兼ね備えた真の品格ある青年としての姿をメンバーそれぞれが活動の中で実践し、我々の本気で取り組む姿を地域の大人や子ども達に発信する事で、その大切さを伝えます。そうする事で青年会議所の魅力も伝わり、地域から必要とされるまちづくりを先導する団体になると考えます。
・まちづくり~地域の良さを再認識 更なる愛郷心溢れるふるさとへ~
我々の活動エリアには広大な自然、歴史文化、そしてこの地域独特の精神文化である三方よしの精神など素晴らしい財産が多く存在します。その多くの財産の魅力を、まずは我々自身が改めて認識を深め地域へ発信し伝播する事で、ふるさとに対して益々の郷土愛を育み、さらには地域の未来を担う子ども達のふるさとへの愛郷心を醸成する事はとても大切です。
今年で41回目となる二五八祭は、40数年の時を経て今日では毎年約4万人もの人が集まる、県内でも最大級の祭りとなりました。地域が誇るみんなの祭りにする為にも、毎年当然青年会議所が行ってくれるという他人任せな祭りになってはなりません。これまで以上にみんなの祭りとする為にも、市民からの祭りに対する生の声に耳を傾け、参画者となる市民と共に祭りがどうあるべきかを考え、市民にとって益々愛着のある祭りとするべきです。やがて「二五八祭」が誰もが我が街を語る代名詞となるように、これまで以上の参画者を求め愛される祭りとしたいと考えます。
・夢づくり~強く、逞しく、思いやりある心豊かな青少年の育成~
我々の少年時代は、友達と外を駆け回り自由に遊んだり、憧れのスポーツ選手に夢見て、スポーツを習い一生懸命に打ち込み、強く逞しい心を育む機会が数多くありました。また日本古来より私たちの先祖は、お互いを思いやり助け合い、そして志高く力強く逞しく生きてきました。しかしひと昔と違って現代は、核家族化や少子化が進み子ども達にとってそのような機会が減り、子ども達の遊びにも大きな変化が生じています。
こうした現状の中で、地域の未来を担う子ども達が強く、逞しく、思いやりある心を育み、自分自身に向き合って考えるようになるきっかけを作る為にも、とくに責任世代である我々大人が、現代の子ども達の現状をしっかりと把握し、子ども達が心身ともに健やかに成長できるような場を与えることが必要不可欠だと考えます。
・全メンバーでの会員拡大
今後も地域で力強く前向きな青年会議所活動を行っていく為には、会員の拡大は絶対に必要なことです。昨今の日本経済や地域経済の情勢を考えると、地域経済を担う青年経済人にとって時はこれまでにも増して大切に思われる時代です。そのような中、会員拡大は安易な事ではありません。また、現在のメンバー構成は年々少しずつ平均年齢が上がってきており、近い将来はたくさんの卒業生を出す事を考えると、急ピッチで会員拡大に努める事が必要です。このような現況を踏まえると、どうすれば会員拡大を成功する事ができるのかという事をしっかりとメンバーが共通認識として持ち、全メンバー一丸となり本気で会員拡大活動に努めなければなりません。そして、メンバー自身が一生懸命に青年会議所活動を行い、その姿を対外に発信できれば自ずと会の魅力を発信する事に繋がるはずです。その為にも、会員間の連携をより強固にして、会員拡大活動を行う我々自身がまずは魅力ある人となるように、己に打ち克つ強い心を持ち、力強く誠実な青年会議所活動に努めるべきだと考えます。
・円滑なLOM運営 積極的な広報活動
より良い青年会議所活動を行う為にも、スムーズにメンバーが活動できるように各メンバーが確実に一つ一つの役割を執り行い、そしてみんなが他を思いやって行動でき、気配りができれば、より円滑なLOM運営に繋がるはずです。その為にも日頃から会員間のコミュニケーションデザインや、またLOM内の情報共有を徹底し、何事にも一丸となって取り組めるような雰囲気づくりが大切です。
本年は公益社団法人格を取得し5年という節目の年となるので、諸規定等の変更など必要があれば取り組むべき事項であります。そして、我々の行う熱い青年会議所活動に対して、より多くの市民から理解を得る為にも、年間を通して継続的且つ的確なタイミングで、様々な媒体を駆使し多角的で生きた情報発信でないと意味がありません。その為にも、待っているのではなく主導的に情報を得られるように努めなければならないと考えます。
結びに
世界中、日本全国各地にある青年会議所の中で、我々も1青年会議所として日々活動している。そして多少理念が異なっても、まちの為に頑張っている他団体も数多く存在する。そんな数多くある中のひとつの団体として、魅力を発信していくには、いつの時も自身の魅力を磨かねばならない。少しでも高い頂を目指し、勇気をもってそして辛抱強く研鑽に努めるのである。そして他団体も尊重し、決して自分たちの活動に己惚れるのではなく、負けてはならないと、さらに良い活動を行うばかりである。この年代にしか出来ない経験ができる場は目の前にある。
ちょっとぐらい無理をしても、歯を食いしばろう。きっと高い山の方が登った時は気持ちがいいもので、そんな達成感をみんなで共有出来れば楽しさも数倍になるはず。この想いにたどり着かないと貴重な時間をかけた青年会議所活動がもったいない。
だからこそ、己に打ち克ち、強い人となろう!何より我々自身が輝き、そしてその頂へたどり着こう!
公益社団法人東近江青年会議所 2017年度スローガン
克 己
他が為に行動できる強いリーダとなれ!
基本方針
1.人間力を高める会員研修
1.全メンバーで挑む積極的な会員拡大
1.会員相互の交流・絆づくり
1.愛郷心を育むまちづくり事業の開催
1.豊かな心を醸成する青少年育成事業の開催
1.主導的な情報収集による情報の受発信と共有
1.公益社団法人として円滑な運営
1.各種団体との連携